2007年01月07日 04:46
待って下さい
私はそう言ったかもしれない
もう何年も前のことで忘れてしまった
待って下さい
そう言って手首を掴んだかもしれない
もう何年も前のことで忘れてしまった
しかし
あなたはあなたの世界へお戻りなさい
すげなく一言相手は言って
するりと手の中から抜け出して行った
その声のトーンは覚えている
寒い真冬の日のことだった
朝から雨が降っていて
とてもとても寒かった
体の芯まで凍るような
それでも雪にはなってくれず
私の涙のように雨となって流れた
私自身は涙の流し方も
すっかり忘れていたのだが
肩口を濡らしながら
2人で私鉄の駅のあるデパートに入り
そしてそこで私と相手は別れたのだ
あの人は電車に乗り
私は改札から見送った
何故一緒に行ったのか
何故別れてしまったのか
もう覚えていない
そんな薄情な自分の記憶に
今になって
私は花を手向ける
愛の剥がれた花を
+++++++++++
愛の剥がれた花を
どうやって育てれば
花開いてくれるのですか

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コメント
里枝(アル) | URL | NAijnZeA
>あおはさん
この終わり方は私っぽいですね(笑)
何度か使ってる手です(笑)
花っていうのは愛の代弁者のような存在だけれども
そこから愛が剥がれ落ちて、あるいは剥いでしまったら
残りはどうなるんだろう・・・と思って。
ドライフラワーでさえ綺麗なのにねぇ・・・。
( 2007年01月10日 22:40 [編集] )
あおは | URL | -
確かに題名いいですねv背表紙買いしそう(笑)
なんか状況がとても浮かぶし・・・で、最後の連の展開はすごっ!って思いました。いやあなかなかこうくるとは・・・素敵です。
( 2007年01月09日 16:11 [編集] )
響わたる | URL | -
こんばんは。
「雪になってはくれない雨」
重くて冷たくて暗い空がやりきれなく感じました。
「愛の剥がれた花」衝撃的です。
( 2007年01月11日 18:06 [編集] )
里枝(アル) | URL | NAijnZeA
>響わたるさま
ありがとうございますー!
これは最近のものですが結構気に入ってますv
よく読んでみるとこれって別れの詩なんですね。
書いてて気付かなかったorz
後から「そうか・・・」みたいな(笑)
( 2007年01月12日 21:32 [編集] )
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